2025〜2030年、IT業界で“稼げる”キャリアパス3選

IT

AI・自動化が急速に進む今、「IT業界で稼げるキャリア」は大きく変わりつつあります。

かつては“コードを書けること”自体が価値でしたが、2025年以降はそれだけでは市場価値を維持できません。
本記事では、これからの5〜10年で「確実に稼げる」3つのキャリアパスを、実務と構造の両面から分析します。

想定読者:エンジニア、SE、ITコンサル、これからキャリア転換を考える人。


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なぜ今、“稼げるキャリア”を見直すべきなのか

AIの進化によって「作る人」から「価値を設計できる人」へと、IT人材の重心が移りつつあります。
特に、生成AI・自動化・ローコードの浸透により、単純なプログラミング業務は急速にコモディティ化しています。

  • ChatGPTやCopilotの登場で、コード生成の時間価値は低下
  • 企業は「何を作るか」より「どう儲けるか」に焦点をシフト
  • IT人材に求められるのは「業務・戦略を設計できる力」へ

この構造変化の中で、2025〜2030年にかけて年収1,000万円以上を狙えるキャリアを築くには、
技術とビジネスの両輪を回せる立ち位置を取ることが不可欠です。


キャリアパス①:ソリューションアーキテクト|技術×業務を橋渡しする存在

クラウド時代の主役は、単なる技術者ではなく「顧客課題を解くために最適な技術構成を描ける人」です。
ソリューションアーキテクト(SA)はまさにその中核。AWSやAzureなどのエコシステムを理解し、業務要件を技術アーキテクチャに落とし込むスキルが求められます。

  • 主なスキル:クラウド設計、要件定義、非機能要件設計、コスト最適化
  • 代表資格:AWS SA Pro/Azure Solutions Architect Expert
  • 年収レンジ:800万〜1,500万円(外資系クラウド企業では2,000万円超も)

なぜ稼げるのか?
“システムを動かす”ではなく、“ビジネスを動かす”責任を持つからです。
顧客のROIを左右するポジションであり、結果として高報酬に直結します。

弱点・注意点:
技術トレンドの変化が早く、学び続ける体力が必須。加えて、業務知識の欠如は大きな弱点になります。


キャリアパス②:データストラテジスト|AIを“使う側”へ進化する

AIモデルを作るよりも、「どう活用し、意思決定に繋げるか」に焦点を当てた職種です。
企業がデータドリブン経営へと舵を切る中、データストラテジストはIT部門と経営層の橋渡し役を担います。

  • 主なスキル:BI設計、データモデリング、AIリテラシー、業務分析
  • 代表資格:データサイエンティスト検定、AWS Data Analytics、Google Cloud Data Engineer
  • 年収レンジ:700万〜1,400万円(コンサル系では上限なし)

なぜ稼げるのか?
企業の“データを資産化する力”は、業績を左右する時代になりました。
データを戦略に変換できる人材は、供給が極端に不足しています。

弱点・注意点:
現場での泥臭いデータ整備(ETLなど)を軽視すると、机上の戦略家になりがちです。
実務と戦略を両立できる経験設計が必要です。


キャリアパス③:ビジネスコンサルタント(IT背景あり)|価値設計の最前線へ

テクノロジーを手段ではなく「ビジネスモデルの一部」として捉えるコンサル職。
DX案件の増加により、IT経験者がコンサルに転身するケースが急増しています。

  • 主なスキル:課題定義力、業務改革、提案スライド設計、経営層折衝
  • 代表資格:PMP/MBA/ITストラテジスト
  • 年収レンジ:900万〜2,000万円(戦略系ではさらに上限なし)

なぜ稼げるのか?
コンサルは「価値を定義する職種」であり、プロジェクト単価の源泉。
IT背景を持つ人がビジネスを語れることで、他者との差別化が明確になります。

弱点・注意点:
技術現場を離れすぎると、知識が陳腐化するリスクがあります。
テクノロジー理解を維持しながら、戦略力を磨くバランス感覚が鍵です。


まとめ|“作る”から“設計する”へ、キャリアの主軸を動かす

IT業界は、もはや「コードを速く書ける人」よりも「正しく方向を定められる人」が強い時代です。この5年でキャリアの方向性を誤ると、市場価値の差は年収換算で数百万単位に広がるでしょう。

  • ソリューションアーキテクト:技術×業務の橋渡し
  • データストラテジスト:AIを活用して経営に貢献
  • ビジネスコンサルタント:価値を定義し、顧客を導く

私自身は、この中で「ソリューションアーキテクト」を狙っています。
理由は、技術と業務を横断しながら、プロジェクトの全体像を描けるからです。
将来の変化を恐れるよりも、「変化の設計者」になる。その覚悟が、IT業界で稼ぎ続ける最短ルートだと信じています。

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