AIF-C01の「いま」の仕様に合わせ、最短ルートで合格点に到達するための実務的ガイドです。要点→計画→手続き→当日の動き→不合格時のリカバリーまで、必要な情報を一本化しました。
試験の概要
- 試験仕様:
- 65問、試験時間は90分。700/1000で合格(スケールド)。
- 65問の内訳は、採点対象50問+評価用(採点対象外)15問。
- 出題ドメイン配点:
- AI/ML基礎(20%)
- 生成AI基礎(24%)
- 基盤モデル活用(28%)
- Responsible AI(14%)
- セキュリティ&ガバナンス(14%)
- 受験形態:
- Pearson VUEのテストセンターorオンライン監督(OnVUE)。
- 受験言語に日本語あり。受験料100 USD(15,000円弱ほど)。
- 再受験:
- 不合格から14日後以降に再受験可。
- 回数制限なし・都度受験料は必要となる。
- 有効期限:
- 3年(上位資格の「Machine Learning Engineer – Associate」合格等で自動更新可)。
目次
- ステップ1:試験仕様を正しく掴む
- ステップ2:受験準備(アカウント・登録・環境)
- ステップ3:4週間の学習プラン(例)
- ステップ4:公式リソースの学習資料
- ステップ5:申込〜当日の流れ(オンライン受験例)
- ステップ6:もし落ちたら(再受験戦略)
- ステップ7:合格後の価値最大化
- つまずきポイントと対処
- 直前チェックリスト
- FAQ(よくある質問)
ステップ1:試験仕様を正しく掴む
レベル:Foundational(基礎) 形式:多肢・複数選択問題/並べ替え・マッチング・簡易ケース 時間:90分 採点:100–1000で700以上
ドメイン | 配点 | 学習の要所 |
---|---|---|
AI/MLの基礎 | 20% | 学習タイプ・評価指標・SageMakerの役割 |
生成AIの基礎 | 24% | トークン/埋め込み/ベクトル・LLM/拡散・Bedrockの土台 |
基盤モデルの活用 | 28% | モデル選定・推論パラメータ・RAG/ベクタDB |
Responsible AI | 14% | 安全性・公平性・著作権/法的リスク・説明責任 |
セキュリティ/ガバナンス | 14% | 監査/ログ(CloudTrail等)・準拠・データ保護 |
主要サービスの目安:Amazon Bedrock / Q / SageMaker / Lex / Comprehend / Rekognition / Kendra / Personalize / Transcribe / Translate / Textract / Polly / A2I、RAGでのベクタ格納先として OpenSearch / Aurora / Neptune / DocumentDB / RDS for PostgreSQL 等。
ステップ2:受験準備(アカウント・登録・環境)
- 公式ページで仕様確認:
- 試験ページからExam Guide/Exam Prep Planを入手。
- 予約:
- Pearson VUE経由でテストセンター or オンライン監督(OnVUE)を選択(日本語対応・100 USD)。
- オンライン要件:
- 事前のシステムテスト、片付いた受験環境、適切な身分証、VPN/プロキシ不可、通信ポート(80/443/1935等)の安定接続。
Tip:会社PCはプロキシやセキュリティ制約で弾かれやすいので、私用PC+有線/安定Wi-Fiがおすすめ。個人的にはテストセンターでの受験を推奨。
ステップ3:4週間の学習プラン(例)
配点が高い「基盤モデル活用」「生成AI」を軸に、Responsible AIとセキュリティ/ガバナンスで取りこぼさない“合格点最短設計”です。
- Week 1|地図づくり+AI/ML基礎(20%) ・用語整理(学習タイプ/評価指標/推論形態)と、SageMakerの役割(Data Wrangler・Feature Store・Model Monitor等の「名前と用途」)。
- Week 2|生成AI基礎(24%) トークン・埋め込み・ベクトル・プロンプト・トランスフォーマ/LLM/拡散。AWS側の土台:Amazon Bedrock / SageMaker JumpStart / PartyRock / Amazon Q。
- Week 3|基盤モデル活用(28%)+RAG/ベクタDB モデル/プロバイダ選定(コスト・レイテンシ・多言語・入出力制約)。推論パラメータ(温度/最大トークン)。RAGのパターンとベクタ格納先比較(OpenSearch/Aurora/Neptune/DocumentDB/RDS for PostgreSQL)。
- Week 4|Responsible AI+セキュリティ/ガバナンス(各14%)→総仕上げ 安全性/公平性/著作権・法的リスク/説明責任/ロギング。監査・準拠(CloudTrail/Config/Audit Manager/Artifact/Inspector/Trusted Advisor 等)。公式プラクティス→弱点潰し→模試。
ステップ4:公式リソースの学習資料(+テキスト学習)
- Exam Prep Plan(Skill Builder):ガイド→学習→演習→模試の王道ルート。
- 公式プラクティス問題&模試:本番UI・時間配分・設問の粒度に慣れる。
- Exam Demo:フラグ操作や言語トグルを事前体験。
- +αでテキストによる学習
ステップ5:申込〜当日の流れ(オンライン受験例)
- 予約:Pearson VUEで日時と受験形態を確定。
- 数日前:システムテスト/ネットワーク確認(VPN禁止・必要ポート)/身分証確認。
- 当日30分前:チェックイン開始(机上片付け・部屋の写真・ID提示)。
- 本番:65問/90分。フラグ活用&厳格な時間配分。
- 結果:スケールドスコア700+で合格。
ステップ6:もし落ちたら(再受験戦略)
- 14日空ければ再受験可(回数制限なし・毎回受験料)。
- スコアレポートのドメイン別フィードバックを起点に、弱点ドメインを重点学習。
- 合格基準はコンペンセトリ(総合700)。配点の高い領域で取り返す。
ステップ7:合格後の価値最大化
- 有効期限:
- 3年。
- 期限前の再受験または上位「Machine Learning Engineer – Associate」で自動リサート。
- 次の一手:
- クラウド基盤を強化するなら
- Solutions Architect – Associate
- データ/AIを伸ばすなら
- Data Engineer – Associate
- ML Engineer – Associate
- クラウド基盤を強化するなら
つまずきポイントと対処
- 用語の翻訳ゆれ:
- 日本語設問で迷ったら英語原文トグル(Exam Demoで操作に慣れる)。
- RAG/ベクタDBの混乱:
- 「何をどこに格納するか」を一枚図に。OpenSearch/Aurora/Neptune/DocumentDB/RDS for PostgreSQLの役割を押さえる。
- Responsible AIが抽象的:
- 「安全性・公平性・著作権/法的・説明責任・監査」をAWSの監査/準拠サービスにマッピングして暗記。
直前チェックリスト
- 出題ドメイン配点を言語化して説明できる。
- Bedrock/SageMaker/各AIサービスのできること一言説明が言える。
- RAGの構成と主要プロンプト手法(Zero/Few/CoT)を説明できる。
- Responsible AIの要素と監査系サービス(CloudTrail/Config/Audit Manager/Artifact/Inspector/Trusted Advisor)を対で言える。
- OnVUEのシステム要件・禁止事項(VPN等)・チェックイン手順を把握。
FAQ(よくある質問)
Q1. どれくらい勉強すれば合格できますか? 基礎知識がある社会人なら3〜4週間・30〜50時間が目安。実務未経験なら演習量を厚めに(模試→レビュー→弱点潰しを2周)。
Q2. 数学はどの程度必要? 本試験は「数学の証明」よりも概念理解と適用判断が中心。評価指標(正解率/適合率/再現率/F1等)の使い分けを説明できれば十分。
Q3. 生成AI関連は何を優先? 基盤モデルの活用(配点最大)とRAGの理解が得点効率高。次点でResponsible AIとガバナンス。
Q4. 自宅オンライン受験の注意点は? 事前のシステムテスト、VPN/プロキシ禁止、通信の安定性、片付いた受験環境、身分証の要件確認。会社PCは制約で弾かれがちです。
Q5. 不合格時のルールは? 14日で再受験可(回数無制限・毎回受験料)。スコアのドメイン別フィードバックで弱点ドメインを重点学習。
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