【2025版】AzureとAWSどっちを先に取るべき?キャリア別おすすめ資格ロードマップ

AWS

「いまの仕事/なりたい職種」から逆算すると答えはシンプルです。
いま案件で触れる可能性が最も高いクラウド→そのロールの“入門→実務→設計”の順で積み上げるのが最短です。

本記事では、最新の試験コードに沿って未経験〜中級者向けのステップを提示します。

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まず結論:あなたはどっちから?(5タイプ早見表)

タイプ 現状/狙い 先に取るべき 最短3ステップ
未経験〜情シス/社内SE 社内クラウド運用の基礎を作る Azure(Microsoft 365/ADと親和高) AZ-900 → AZ-104 → AZ-305
Web/アプリ開発者 サーバレス/モダン開発に寄せたい AWS CLF-C02 → DVA-C02 → SAA-C03
インフラ/ネットワーク IaC+可用性設計でレベルアップ AWS or Azure(配属に合わせる) AWS: CLF-C02 → SAA-C03 → SAP-C03 / Azure: AZ-900 → AZ-104 → AZ-305
データエンジニア データ基盤〜Lakehouseまで AWS→Azureの順で幅を取る CLF-C02 → DEA-C01 → SAA-C03 → DP-203 → DP-600
AI/生成AIに関心 アプリ実装×MLOps/AIサービス どちらでもOK(案件優先) AWS: CLF-C02 → (MLA-C01 or MLS-C02) / Azure: AI-900 → AI-102

判断軸は「配属・既存システム・顧客の標準」。迷ったら今いちばん触れる確率が高い方から始め、土台ができたらもう一方を“橋渡し”で追加するのがコスパ最強です。

Azure vs AWS:資格体系と役割の違い(対応表)

どちらも「基礎 → アソシエイト/ロール別 → 上位(設計/専門)」の三層構造。役割対応を下表にまとめます。

ロール/スキル Azure(試験コード) AWS(試験コード) 補足
クラウド基礎 AZ-900 CLF-C02 全員の入口。SLA/IaC/課金概念を固める
管理/運用(インフラ) AZ-104 SOA-C02 ID/ネットワーク/監視の実務スキル
アプリ開発 AZ-204 DVA-C02 Functions/Lambda、PaaS、CI/CD
アーキテクト AZ-305 SAA-C03 → SAP-C03 可用性/コスト/セキュリティの最適化
データエンジニア DP-203DP-600 DEA-C01 Fabric(DP-600)とLake Formation/Glueの対比
セキュリティ AZ-500、SC-900/200/300 SCS-C02 設計と運用(SIEM/ID、暗号/監査)の棲み分け
ネットワーク AZ-700 ANS-C01(上位) ハブ&スポーク/Transit Gateway 等
AI/機械学習 AI-900AI-102 MLA-C01(Associate)/MLS-C02(Specialty) アプリ実装寄りか、ML基盤寄りかで選択

キャリア別おすすめ資格ロードマップ

未経験/情シス・社内SE

  1. Azure: AZ-900(基礎)
  2. Azure: AZ-104(運用)
  3. Azure: AZ-305(設計) → 余力が出たら AWS: CLF-C02→SAA-C03

アプリ開発(バックエンド/フロント+API)

  1. AWS: CLF-C02
  2. AWS: DVA-C02(サーバレス/イベント駆動)
  3. AWS: SAA-C03(設計) → Azure併用なら AZ-204→AZ-305

インフラ/SRE(ネットワーク/可用性/コスト最適化)

  1. AWS: CLF-C02
  2. AWS: SAA-C03
  3. AWS: SAP-C03 または ANS-C01 → Azure側に展開するなら AZ-104→AZ-305

データエンジニア(ETL/湖/BI/Fabric)

  1. AWS: CLF-C02
  2. AWS: DEA-C01(Associateのデータ基盤)
  3. Azure: DP-203(Data Engineer Associate)→ DP-600(Fabric Analytics Engineer)

セキュリティ(クラウドセキュリティ/ゼロトラスト)

  1. Azure: SC-900 or AZ-900(土台)
  2. Azure: AZ-500(Security Engineer)
  3. AWS: SCS-C02(Security Specialty)でマルチクラウド対応

AI/生成AI(アプリ×AI or MLOps)

  • アプリ×AI志向:Azure AI-900 → AI-102/AWSはアプリ基盤側で DVA-C02 or SAA-C03
  • MLOps/基盤志向:AWS MLA-C01(Associate)→ MLS-C02(Specialty)/Azureは DP-203+AI-102

両刀使いの順番と併用戦略

  1. 片側で“設計レベル”まで到達(AZ-305 or SAA-C03/SAP-C03)
  2. もう片側で“運用/開発レベル”を高速取得(AZ-104/AZ-204 or SOA-C02/DVA-C02)
  3. 共通言語=Well-Architectedコスト最適化の観点で横展開(タグ設計、IaC、監視)

履歴書上は「主戦場1つ+補完1つ」が最も訴求。案件提案でも“比較しながら最適案を出せる”人材として評価されます。

学習時間の目安・教材の選び方

レベル 代表試験 学習時間の目安 コツ
基礎 AZ-900 / CLF-C02 20〜40時間 公式Learn/Skill Builder+模試1〜2回
実務(Associate) AZ-104 / AZ-204 / SAA-C03 / DVA-C02 / DEA-C01 60〜120時間 ハンズオン比率を高める(小さく作って壊す)
設計/専門 AZ-305 / SAP-C03 / SCS-C02 / DP-600 など 120〜200時間 模試は弱点発見ツール、白書/設計指針の精読

公式の試験ガイド/学習パスは必読。名称や出題範囲は定期的に更新されるため、必ず最新ガイドで確認しましょう。

よくある質問

Q. 日本で有利なのはどっち?

A. 案件次第です。現場の標準・上長/顧客の採用クラウドに合わせるのが最短。迷う場合はAzure(社内基盤親和)→AWS(開発/スケール)の順が潰しが効きます。

Q. 片側だけでは不利?

A. まずは片側で設計レベルを証明できると強いです。その後、もう一方を運用/開発レベルで広げると提案幅が一気に増えます。

Q. 最新の試験コードは?

A. 代表例:
Azureは AZ-900/AZ-104/AZ-305/DP-203/DP-600/AI-102 等。
AWSは CLF-C02/SAA-C03/DVA-C02/SOA-C02/SAP-C03/DEA-C01 等(AIは MLA-C01/MLS-C02)。
※必ず公式の試験ガイドで最新化をチェックしてください。

最終更新:2025-11-03(日本時間)/試験名・コードは変更される場合があります。受験前に必ず公式ガイドをご確認ください。

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