IT資格勉強時間シミュレーション|平日1時間×90日でどこまで合格可能か?

IT

「平日1時間×90日=合計90時間」の学習で、どのIT資格まで合格が現実的かを必要学習時間の相場とともに可視化してみます。
さらに、週末+通勤の上乗せで、合計 90h → 135h / 142h へ伸ばす2つの拡張プラン、そして13週間のロードマップを整理します。

スポンサーリンク

前提:90日×平日1時間=合計90時間

基本シナリオ

  • 学習ペース:1時間/日 × 90日 = 90時間
  • 期間目安:およそ13週間(約3か月弱)
  • 想定:平日は机上学習、土日は休息または軽い復習

拡張シナリオ

  • 週末加算:2h×土日=4h/週 × 約13週 → +52h(合計142h
  • 通勤加算:往復30分×90日=+45h(音声/問題アプリ) → 合計135h
  • 併用も可(通勤+週末) → 最大 177h も現実的

資格別:必要学習時間の相場と「90時間」での合格可能性

※必要時間は一般的な目安。ご自身の前提知識・実務経験・英語耐性・直近の試験改定により上下します。

カテゴリ 試験 必要学習時間の目安 90hでの見立て コメント
入門(IT基礎) ITパスポート 50〜80h ◎ 現実的 アウトプット重視で十分届く。過去問周回が最効率。
クラウド入門 AWS CLF / AZ-900 15〜30h / 15〜25h ◎ 余裕あり 公式模擬+黒本レベルで固めて合格を先取り。
クラウドアソシエイト AWS SAA / AZ-104 / GCP ACE 80〜120h ◯〜△ 基礎経験があれば90hで可。無経験は週末+通勤で 135〜142h へ。
国家試験(基本) 基本情報技術者(FE) 150〜200h 90hだと届かず。142hに拡張で現実味。アルゴ/計算問題に厚め。
国家試験(応用) 応用情報技術者(AP) 200〜300h ▲〜× 論述/記述対策に時間。拡張しても数十時間不足しがち。
ネットワーク CCNA 120〜200h 90hは厳しめ。142hでようやく射程。ラボ時間を確保。
セキュリティ CompTIA Security+ 120〜180h 用語/原則暗記+シナリオ問題対策で時間を要する。
マネジメント PMP(受験要件あり) 150〜200h+35h講座 × 別途「35時間」の受講が必要。スケジュール的に非現実的。

戦略:90hで「確実1勝」→ 拡張で中級資格へ

おすすめルート(未経験〜初級)

  1. 入門で合格を確保(〜30h):ITパスポート or CLF/AZ-900で合格感覚を掴む。
  2. 残り60hを中級の土台作り:SAA/AZ-104/ACEの弱点マップ化+ハンズオン。
  3. 週末+通勤で拡張(+45〜52h):合計135〜142hで中級を取り切る。

90時間の内訳テンプレ(13週間ロードマップ)

テーマ 到達目標 目安時間
1 全体像/試験範囲の把握 出題ドメインと配点、捨て問を特定 7h
2–4 インプット(テキスト1周+要点ノート) 重要語句300–500語を抽出 21h
5–7 過去問/模試1周目(弱点マーキング) スコア推移を可視化(正答率+15%) 21h
8–10 ハンズオン/ラボ(クラウド/ネットワーク) 主要サービスを手元で再現 21h
11–12 過去問/模試2周目(弱点潰し) 合格ライン+5〜10%の安全域 14h
13 直前総まとめ 暗記カード最終チェック/模試1回 6h

※週末を足せる場合は、ラボ/長文演習に優先配分。短時間は暗記・復習へ。

スコアを最短で引き上げる学習テク

アウトプット主導

  • 過去問→教科書の順で回す(問題→不足箇所を調べる)
  • 模試は1周=3セット(本番想定・解説精読・リトライ)
  • 間違いノートは「なぜ×か」まで書く

時間最適化

  • 通勤は音声+一問一答アプリで「回数」を稼ぐ
  • ハンズオンは再現性のある手順化(コマンド/設定をテンプレ化)
  • 25分学習+5分休憩 ×3で集中維持

資格別の具体策(90hでの攻め方)

AWS SAA / AZ-104 / GCP ACE(80〜120h帯)

  • ドメイン配点>満遍なく。高配点領域を先に底上げ。
  • 模試は最低2ベンダ。問題の癖を跨いで対策。
  • 本番想定:「迷ったら消去法」+ベストプラクティス優先。

基本情報(FE)

  • 90hでは午前高得点+午後アルゴ/セキュ中心に絞る。
  • 拡張で過去問道場×10年分、計算問題は手を動かす。

CCNA / Security+

  • ラボは毎回同じトポロジで反復(コマンド定着)
  • 用語暗記は英語→日本語→用例の三段活用で転用力を高める。

よくある詰まりポイントと回避策

つまずき 兆候 打ち手
広く浅く終わる 模試の苦手領域が固定化 配点の高いドメインから弱点2つを毎週潰す
インプット先行 知識はあるが点が伸びない 問題→解説→教科書の順へ切替
時間が足りない 平日1hの継続が難しい 通勤+週末で+45〜52hのバッファを作る

サンプル週間メニュー(平日1h)

曜日 内容 狙い
模試1セット(本番タイム) 弱点の抽出
解説精読/ノート化 知識の接続
ドメイン別深掘り 配点領域の底上げ
ハンズオン/ラボ 実務感覚の定着
一問一答で総復習 短期記憶の固定化

週末に+2h×2日を足せる場合は、ラボの長時間ブロック模試の通し演習へ。

まとめ:90hの「1勝」から波及させる

まずは90時間で確実に1つ合格(ITパス/CLF/AZ-900)。その勢いで週末+通勤の拡張を上乗せし、SAA/AZ-104/ACEを仕留めるのが王道。
—— 合格体験の再現性を高めるため、「問題起点」×「弱点2つ/週」を固定ルーチン化してください。

FAQ

Q. まったくの未経験でも90hでクラウド中級(SAAなど)は可能?

A. 実務ゼロなら入門合格→拡張で中級が現実的。90h単体では厳しく、135〜142hに伸ばすと成功率が上がります。

Q. 平日1hを確保できない日が続くときは?

A. 「15分 × 4セット」でも可。タイムブロックを分割しても学習効果は十分にあります。

Q. 英語試験画面が不安です。

A. クラウド系は英語UIのスクショ・用語対比を作っておくと、本番の認知負荷を下げられます。

※本記事の時間目安は一般的な相場に基づくガイドです。直近の試験改定・シラバス変更がある場合は公式情報の確認を推奨します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました